次に、ハワイでレンタカーを運転する際の注意事項を見ていきます。
チャイルドシート
ハワイ州では、0歳から7歳までのお子様について、ベビーシート・チャイルドシート・ブースターシートのいずれかの着用が義務付けられています。
- インファントシート(後ろ向き):0歳~1歳未満、もしくは体重が少なくとも20ポンド(約9キロ)になるまでの乳幼児
- チャイルドシート:1歳以上~4歳未満、もしくは体重か少なくとも20ポンド(約9キロ)以上の幼児
- ブースターシート:4歳以上~8歳未満、もしくは体重が40ポンド(約18キロ)・身長4フィート9インチ(約144.8cm)以下の小児
以上が、基本的なガイドラインとなります。インファントシートについては後ろ向きに設置することが必要です。また上記のガイドラインを踏まえた上で、アメリカ小児科学会(The American Academy of Pediatrics)は、近年、乳幼児に関して「インファントシートの体重・身長制限に達するまでなるべく長く後ろ向きに座らせる。」ことを推奨しており、「最近のインファントシートは2歳児に対応するものが殆ど」と追記しています。
また、ハワイ州のガイドラインではブースターシートについても、体重や身長が上記の規定に満たない場合は8歳以上でもブースターシートを使用すること、としています。そしてこれらのシートについて、どれも後部座席で使用すること、としています。
尚、違反した場合、$100~$500の罰金、及び4時間の講習の受講が科されます。子供の安全を考え、またお金と時間の無駄遣いをしない為にも、適切なチャイルドシートの使用は欠かせません。
子供の車内放置
ハワイでは、車内に子供を残すことが禁止されています。厳密には、9歳以下の子供を5分以上、12歳以上の人の付き添いなしに車に残すことは違法とされています。違反した場合には、$200~$500の罰金です。ハワイでは通行人等がすぐに警察へ通報するので、気を付けましょう。
飲酒運転
飲酒運転は、日本以上に厳しく取り締まられています。飲酒運転で捕まった場合、検挙回数によって次のような罰則が課されます。
初犯 | 再犯(2回目) | 再犯(3回目) | |
---|---|---|---|
1.免許停止期間 | 90日 | 1年~2年未満 | 1年~5年 |
2.収監 | 48時間~5日 | 5日~14日 | 10日~30日 |
3.罰金 | $150~$1,000 | $500~$1,500 | $500~$2,500 |
4.社会奉仕 | 72時間以上 | 240時間 | NA |
5.講習時間 | 14時間 | NA | NA |
※初犯の場合は、2.~5.のうちの1つ以上の罰則、再犯(2回目)の場合は、1.~4.のうちの1つ以上の罰則が課されます
緊急車両
救急車や消防車、といった緊急車両が近づいてきた場合は、必ず道の端によけて緊急車両に道を譲ります。緊急車両が通過した後は、前方の車から順々に動き始めるまで待つのが通常です。緊急車両に続いてすぐに動き始めるのはマナー違反となりますし、危険です。 もし、緊急車両が近づいてきた時、自分の車が交差点に入っている場合は、速やかに交差点を渡りきり、渡り切った先の右端で車を停めましょう。 ちなみに、救急車の色は日本と同じで白なので違和感はないかもしれませんが、消防車に関しては、赤ではなく「黄色」です。サイレンを鳴らしながら近づいてくるので一目瞭然かとは思いますが、消防車は黄色、と軽く頭に入れておきましょう。
歩行者優先
ハワイでは、歩行者優先が徹底しています。実際、クロスウォーク法(横断歩道法)という法律があり、歩行者が横断歩道を歩いている際には歩行者が横断歩道の半分を通過するまで停車しなくてはいけないと決められています。違反した場合は、罰金$150~$1,000が科せられます。(一方、歩行者も横断歩道がある場所で横断歩道以外の道を横断しているところを警官に見つかると罰金$130を払わなくてはいけません。)道の大小問わず、また、アラモアナなどのショッピングセンター内でも、横断歩道に歩行者が近付いてきている場合は徐行もしくは停止して、歩行者に道を譲る。ハワイでのドライブではそのような歩行者優先を心掛けて、余裕のあるドライブをしましょう。
スクールバス
黄色いスクールバスが停車し、乗降中の赤いハザードが点滅し始めたら、後続の車両は追い越さずに子供たちの乗降が終わるまで、停車して待たなくてはなりません。中央分離帯がある道路以外では、対向車線にスクールバスが停車した場合も、同じく子供たちの乗降が終わるまで停車する必要があります。バスから降りた子供たちが飛び出してくる危険性がある為、周囲の車は停車して待つのがルールです。